作図の基本 ー 基本投影図
図面には設計者の意図が余すことなく盛り込まれなくてはならない。
かかれた図面の内容が誰にでもまちがいなく伝わるためには、図面を描くとき、線の種類・寸法の示し方・各種の記号や符号などが、描く人によって違うのでは、読むほうに混乱を来し、都度説明を必要とする。
そこで基本的なものに付いては、誰にも通用する共通な約束が必要となる。この約束を標準化したのが
JISの製図総則である。この製図総則をもとにして作られたのが機械製図の規格(JIS B 0001)である。企業によっては、独自の作図ルールが確立されているところもあるが、はじめての相手に図面を見せる場合などは、JIS を基本に作図すれば、間違いは少ない。
<注>
製作現場では、機械製図の規格(JIS B 0001)では、情報として不十分な場合がある。まれに、製作側が、機械製図を理解してない場合がある。
設計者には当たり前の話で申し訳ないのだが、設計図を見る方の中には、設計を専門としない方もいますので、基本を取り上げてみた。
基本投影図 − 第三角法 通常、設計図は、三面図(正面図・平面図・右側面図)であらわす。
左側面図・下面図・背面図は、製造上不可欠な場合には追加する。
作図 − 悪い例を紹介 三面図で表現
平面図が右にずれてる 側面図が上にずれてる
このような図面では、モラルを疑われる。 (実際に、このレベルの社員が存在する場合もある)
下記二点は、正面図だけの情報量で製作可能なので、側面図を不要とされる。
しかし、それでも側面図が有ったほうが良いとされる。
旋盤加工は、切削量の多い方を右にする。実際の旋盤が、左にチャック−右にバイトがあるため。
右図は、正面図が隠れせんになってしまっている。
他にも、寸法線の重要性を理解されているかどうかで、作図者の加工技術が判断できる。
jin