束縛運動 摩擦力 constrained motion ; friction
物体の運動を制約する条件(束縛条件)のついた運動を束縛運動という。
例えば
平面上に置かれた物体は、移動がその平面上に限られる。 伸び縮みしない糸につるされた物体が振動するときには、
支点からの距離を保つという制約がくわわる。
反面、
3次元の空間をどこへでも自由に運動できるものなどは、
束縛運動とはいわない。
物体の運動を束縛している面や線がなめらかでないと、束縛力は面や線に沿った方向の成分をもつ。この成分を摩擦力という。
摩擦力は、必ず物体の運動をさまたげる向きに働く。
物体が静止しているとき
垂直抗力 N と 摩擦力 F との関係は
F ≦ μN ( μ:静止摩擦係数 )
が成り立つ。
F = μN のとき、摩擦力は最大で、物体が動き出す直前の摩擦力である。
物体が運動しているとき
垂直抗力 N と 摩擦力 F’ との関係は
F’ = μ’ N ( μ’:摩擦係数 )
が成り立つ。
運動の速度や接触面の大きさとはほとんど無関係である。
同一条件で静止状態と運動状態を比べると、一般に μ>μ’ である。
丶 jin 丶