潮汐力


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leabul1e.gif (224 バイト)  月の公転周期と自転周期がなぜ同じなのか

その原因は、地球と月との間で働く潮汐作用が関係しています。

では、なぜ、そうなるのか考えてみます。

そもそも潮汐力とは、

 

leabul2e.gif (131 バイト) 潮汐力

物体に働く重力の差によって、その物体を引き伸ばす力

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地球の中心から月までの距離を考えると、

月の地球側に最も近い点に働く重力 Fa

地球側から最も遠い点に働く重力 Fb との差が潮汐力となる。

よって、月はごくわずかながら、ゆがんだ形になろうとする。

潮汐力の大きさは、差の計算なので それぞれの 万有引力 を計算すると

Fa − Fb = G M m / r 2 −  G M m / ( r + d )  2 となる。

 

leabul3e.gif (135 バイト)   月の引力による地球への影響を考えると

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月の引力は、月に面した内側が最も大きく、反対側の外側は最も小さい。また、中心はその中間の引力となり、地球はゆがんだ形になろうとする。


地球には、海があり、固体に比べ液体は自由に形を変えられるので、海水が膨らんで潮の満ち引きが起こる。

地球そのものも潮汐力によってわずかにゆがむが、固体なのでごくわずかである。

 

leabul2e.gif (131 バイト) では、月の公転周期と自転周期がなぜ同じなのか

もう一度、地球の引力によって月が受ける潮汐力を考えてみると

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常に、Fa の引力が大きいので、月が回転(自転)する力を押えようとして、月のぶれをなくそうとする。
つまり、月は同じ面を地球に向けようとする力が働くことになる。実際は、月は地球の回りを回っているので、地球の回りを1回転すると、ちょうど月が1回転自転したことになる。

 

leabul3e.gif (135 バイト) 月の誕生直後は、自転速度が早かった。

誕生直後は、いまよりずっと地球の近くを回っており、自転速度も非常に早かったと考えられている。しかし、月に働く潮汐力が強大であったため、月の内部では物質が常にかき乱され、激しい摩擦力が生じた。そして、この摩擦力がブレーキとなって月の自転がしだいに遅くなり、現在のように安定した。

leabul3e.gif (135 バイト) 同じような太陽系の衛星

木星の4大衛星(カリスト、ガニメテ、エウロパ、イオ)
土星の衛星(タイタン)

これらも、月と同じ公転周期と自転周期が完全一致している。

 

丶 jin 丶